【展示】2019 sioux個展「人魚の庭」ご来場ありがとうございました
2019.11sioux個展【人魚の庭】レポート
[長いです]
約2週間の展示!
応援の声をかけてくださった皆様
遠くから見守ってくださった方
そして、
ご来場くださった皆様、原画やコラボ作品、グッズをお迎えくださった皆様!!
本当にありがとうございました。
皆様のおかげで密度の濃い時間をいただけました。
今回は、実質産後初の復帰個展という形でした。
産後、作品がどう変わるのか、
しばらく応援してくださっていた方々には
その辺り、興味を持って頂いていたかと思います。
正直なところ・・・
産後は、はっきりと0になりました。
創作意欲ゼロ。
むしろマイナス。
自分がホルモンに支配されていることがよくわかりました。
なので、とても慌てました。
描きたい気持ちが元に戻らなくなっちゃうんでないかしら・・・!
ということはつまり、
私から絵をとったら何が残るんだ。
(子供は世界で一番大切という前提があって)
子供だけの人生なんて考えられない・・・
などなど考えて悩んで
愕然としたりしていました。
子どもは最高に愛おしく大切で毎日どんどん可愛くなるのに、
その可愛さが自分をクリエイティブから引き離していると思えるような葛藤もありました。
今回お友達のご縁や過去のご縁から
FEWMANY銀座店で展示をさせていただけるお声がけを頂戴し、
そういう悶々とした中から
自力で這い上がってやろう、という気持ちで
オファーを受けたわけです。
「アンデルセン物語の人魚姫」は2016年に個展の題材にしたものですが
私が今絵を描いている動機の一つにもなった、
大切なテーマです。
同じテーマで二回(根本を深掘りすればひと続きのテーマではありますが)
やるというのは初めてでした。
季節的にもクリスマス前で人魚ってどうなの、、、?とも思いましたが、
描きたいと思っているものでやろうと決めました。
きっとその方が、
頭と心と手と筆が繋がってくれる。
久しぶりに個展というステージを頂いて、
そこへ新しく作り出すものに自信がなかったから、
好きの気持ちに頼ったんだと思います。
(毎回自信なんてありませんけども、今回は特に)
絵はTPOによって印象が変わると改めて感じました。
ギャラリーの四方作品に囲まれる時空は、
作品の世界を感じていただける特別なものですが、
今回の銀座LOFTでの展示は、その「普段のギャラリー」ではなかった分
私にとっても大変新鮮な体験でした。
展示会場には自然光が差し込み、
昼と夜だけでも印象が違いました。
透明水彩に溶けた金色が昼の光にキラキラ輝き、
夜は後ろに広がる濃紺の空に映え、
凛と光る画用紙の白が表情を変えて見せてくれました
小さなスペースにぎゅっと
作品を並べた展示
「ずっとここにいたい」
と沢山の方が作品の前に長く座り込んで
絵を見ていらっしゃいました。
小さな密度ある空間だったことが
そんなお声をいただけた理由かなと思いました。
わたしの在廊時には
タイミングが合う方にはショーケースの中へ入り、
隔てるものない状態で作品をご高覧いただきました。
私の勝手な判断で無理やり見て頂いた方もいたかもしれませんが
「原画を見る」という行為は、
絵と何も隔てるもののない状態で向き合った時に
一番のパワーを発揮するのだと思っています。
音楽の、アコースティックライブみたいな感じですね。
そして、私にとってはこれ
展示って、
お客様からものすごいパワー、やる気、
そしてたくさんの気づきをいただける
大事な大事な場所だったことを思い出しました。
これこれ。
あー。すっかり抜けていた。
嬉しいことばかりの展示でしたが、
中でもとても嬉しかったことが3つあって、
1つは、ずっと応援してくださっていたファンの方々が
「待っていました」と駆けつけてくださったこと。熱い言葉に私も胸が震えました・・・
1つは、私の全然知らない、初めてお会いするTwitterやInstagramなどのSNSから
情報を見てきてくださったお客様がたくさんいらっしゃったこと。
(情報発信へのレスポンスがないのが普段のことなので、実感がなかったもので・・・^^;)
そしてもう1つは、いつも周りにいてくれる
大切な家族、友達、仲間、クライアントの皆様が、
こうしてブランクがあってもちゃんと見守って応援して駆けつけてくれて、
私は一人で絵を描いているけれど、
こうして皆さんのおかげで描けているんだと思い出させてもらえたこと。
それから自分の代表作がお迎えいただけたこともあって
とても印象的な個展になりました。
そんなわけで、
以前に比べるとスピードは変わりますが
皆さんのおかげでしっかりとエンジンはかかりました!
今後もどうぞよろしくお願いいたします。